合壁(読み)ガッペキ

デジタル大辞泉 「合壁」の意味・読み・例文・類語

がっ‐ぺき【合壁】

《中・近世は「かっぺき」》壁ひとえ隔てた隣。かべどなり。「近所合壁

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「合壁」の意味・読み・例文・類語

かっ‐ぺき【合壁】

  1. 〘 名詞 〙 近隣のことをいう。壁一つで仕切られている隣り同士。また、その家。
    1. [初出の実例]「合壁 カッヘキ 隣家義」(出典:東京教育大本下学集(室町中))
    2. 「お顔を見れば、皆合壁(カッペキ)のお旁がた」(出典浄瑠璃妹背山婦女庭訓(1771)四)

あい‐かべあひ‥【合壁】

  1. 〘 名詞 〙 壁一重を隔てて隣りあうこと。また、その壁。
    1. [初出の実例]「只一宇焼失、湯屋は無為也、小家共合壁無為、不思儀也」(出典:看聞御記‐応永二九年(1422)一二月二〇日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android