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湯屋 ユヤ

デジタル大辞泉の解説

ゆ‐や【湯屋】

(「斎屋」とも書く)浴場のある建物。特に、社寺などに参籠するとき、斎戒沐浴(さいかいもくよく)あるいは休息するための建物。
料金を取って、入浴させる所。銭湯。風呂屋

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百科事典マイペディアの解説

湯屋【ゆや】

洗湯とも。蒸風呂に対。寺院において衆生済度のため大きな浴場を設けたのが始まりという。のち民間の銭湯に発展。

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防府市歴史用語集の解説

湯屋

風呂屋形のことです。風呂といっても、今のような浸かり湯ではなく、かかり湯やサウナのような蒸し風呂でした。

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世界大百科事典 第2版の解説

ゆや【湯屋】

湯をみたした浴槽に身体をひたす温湯浴の入浴設備のある建物のこと。奈良時代の寺院の資財帳にはすでに温室院,温室,湯屋などの建物名がみられ,入浴施設としての湯屋であったと考えられる。これらの古代の湯屋の建物は残っていないが,東大寺法隆寺などには鎌倉時代以後に再建された大湯屋が残っており,東大寺には釜のような形の鉄製の湯槽(ゆぶね)が,法隆寺には厚板を組んで作った木製の湯槽が中央に据えてある。いずれも別の釜で沸かした湯を運ぶか,または木樋などで送り込む取湯式であった。

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大辞林 第三版の解説

ゆや【湯屋】

浴室。風呂場。湯殿。
料金を取って入浴させる家。風呂屋。銭湯。公衆浴場。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

湯屋
ゆや

もと寺院には浴堂というものがあり、そのほかに大衆用の潔斎浴場として別に設けた建物があって、これを大湯屋と称した。沐浴(もくよく)には、湯気で身体を蒸す蒸し風呂(ぶろ)形式と、温湯に身体を浸す行水形式があった。寺院では僧尼の潔斎のため、釜(かま)湯を別の湯槽に入れて行水することも早くから行われたが、庶民は長く蒸し風呂形式であった。現代のような浴槽に身体を浸す方式に変わったのは江戸初期からである。この式の浴場を設けて湯銭をとり営業するのが湯屋で、仲間に類するものをつくって営業権擁護を図っていたが、江戸では文化(ぶんか)7年(1810)5月、湯屋組合として公認された。当時は各戸で湯殿(ゆどの)をもつところがきわめて少なく、保健衛生面からも、また市街地発展のためからも湯屋の増加が必要であった。また発生の経緯からいって湯屋と風呂とは別のものであったが、銭湯の発達とともにしだいに混同され、京坂では風呂屋とよんだのに対し、江戸では湯屋とか銭湯と称し、また湯風呂屋とよんだこともある。[稲垣史生]

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世界大百科事典内の湯屋の言及

【銭湯】より

…そのため,経営者だけでなく,風呂のない都市生活者にとっても大きな問題となっている。
[銭湯建築の変遷]
 銭湯には蒸気浴と温湯浴の2種類があり,古くは前者が風呂屋で,後者が湯屋とはっきり区別されていた。室町末の上杉家本《洛中洛外図》には風呂屋が描かれている。…

【風呂】より

…フロという語は壁に囲まれた部屋を意味するムロ(室)のなまりとの説もある。もう一方の温湯浴の設備,建物に対しては,〈湯屋〉ないし〈湯殿〉が用いられていた。このように〈風呂〉と〈湯〉の言葉はその内容に応じてはっきりと区別され,中世の後半から近世にかけて都市で普及する〈銭湯〉でも,その施設内容により〈風呂屋〉と〈湯屋〉は区別して用いられている。…

※「湯屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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