日本歴史地名大系 「合志庄」の解説 合志庄こうしのしよう 熊本県:菊池郡合志庄合志郡内にあった郡名庄。中世合志氏の本拠であった竹迫(たかば)(現合志町竹迫)付近かと考えられる。太宰府天満宮安楽寺領。「天満宮託宣記」正暦三年(九九二)一二月四日の託宣に「右大弁惟仲(平)朝臣ハ我家乃門生也、肥後国乃司と有志間爾、為寺爾頓有用意、玉井名、合志乃庄等事とも、其志有者(衍)モノナリ」とみえる。史料の性格上正暦三年の成立とは断じがたいが、玉名(たまな)庄が万寿二年(一〇二五)には安楽寺西法華堂の料所とされていることから(「天満宮安楽寺草創日記」太宰府神社文書)、合志庄の成立もかなり早い時期とみてよいであろう。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by