合食禁(読み)がっしょくきん

精選版 日本国語大辞典 「合食禁」の意味・読み・例文・類語

がっしょく‐きん【合食禁】

〘名〙
① 同時に食べると体の害になる食物を食べないようにすること。また、そのような食物。食い合わせ。また、転じて、そのような食物を食べると下痢などを起こすというところから、解毒薬の意にも用いられる。がっしょうきん
庭訓往来(1394‐1428頃)「禁好物注文。合食禁日記。任薬殿壁書。可写給候」
② お互いが性格的に相いれないこと。気が合わないこと。また、そのような人。がっしょうきん。

がっしょう‐きん【合食禁】

〘名〙
※日葡辞書(1603‐04)「カノ ヒトト アノ ヒトハ gaxxǒqinde(ガッシャウキンデ) アル〈訳〉あの人たちは互いにそりが合わない」

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デジタル大辞泉 「合食禁」の意味・読み・例文・類語

がっしょう‐きん【合食禁】

食い合わせ1」に同じ。

がっしょく‐きん【合食禁】

食い合わせ1」に同じ。

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世界大百科事典内の合食禁の言及

【食合せ】より

…いっしょに食べるとさまざまな中毒症状などを起こすとされていた2種あるいは2種以上の食品の組合せ。古くは合食禁(がつしよくきん),あるいは単に食禁(しよつきん∥じつきん)といった。中国では古く梁代の《神農本草経》のような,食経と呼ばれる典籍類が成立し,陰陽五行説にもとづく正しい食事のあり方が説かれたが,その中心は食法上の禁忌,つまり食禁であった。…

※「合食禁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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