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食合せ くいあわせ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

食合せ
くいあわせ

2種以上の特定食品を同時に食したときに起すと考えられている中毒で,多くは迷信である。古くは奈良・平安時代からいろいろと言い伝えられてきたが,特に室町時代になってからは権威ある書物にも書かれ,人々を脅かした。『拾芥抄』には,そばといのしし,餅と冷水,酒とかになど 60種余もあげてあり,また貝原益軒の『養生訓』にも記載されている。いずれも科学的な根拠はなく,実際には食物のなかには含油量の多いもの,筋肉の組織が硬く消化不良を起しやすいもの,鮮度が低下しやすいものなどがあるため,要注意といった意味でいわれてきたものと思われる。

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デジタル大辞泉の解説

くい‐あわせ〔くひあはせ〕【食(い)合(わ)せ】

一緒に食べると害があるとされる食物の組み合わせ。鰻(うなぎ)と梅干し、テンプラと氷水、テンプラとスイカなど。食べ合わせ。合食禁(がっしょくきん・がっしょうきん)。「―が悪い」
凹凸の部分を互いに組み合わせること。また、その部分。かみあわせ。

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百科事典マイペディアの解説

食合せ【くいあわせ】

2種以上の特定の食品を同時に食べたとき,腹痛麻痺(まひ),発熱等の中毒症状を起こすと信じられていたこと。科学的根拠はないが,消化不良を起こしやすい食品,腐敗の早い食品等が主体となっている場合が多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

くいあわせ【食合せ】

いっしょに食べるとさまざまな中毒症状などを起こすとされていた2種あるいは2種以上の食品の組合せ。古くは合食禁(がつしよくきん),あるいは単に食禁(しよつきん∥じつきん)といった。中国では古く梁代の《神農本草経》のような,食経と呼ばれる典籍類が成立し,陰陽五行説にもとづく正しい食事のあり方が説かれたが,その中心は食法上の禁忌,つまり食禁であった。食禁の中には,季節による食物の禁忌,月や日による禁忌,夜食・飽食・飲酒についての禁などといったものもあるが,最も重視されたのは合食禁だったようである。

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