デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「吉士老」の解説 吉士老 きしの-おゆ ?-? 6世紀前半の官吏。継体天皇23年(529)朝鮮の加羅(から)の多沙津(たさのつ)を百済(くだら)に割譲するさい,物部伊勢父根(もののべのいせの-ちちね)とともに勅使となる。加羅王の抗議をうけてひきかえしたが,のち録史(ふひと)(下級の書記官)が派遣され,多沙津は百済にあたえられた。うらんだ加羅は新羅(しらぎ)とむすんだという。名は「おきな」ともよむ。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例