吉奈城跡(読み)よしなじようあと

日本歴史地名大系 「吉奈城跡」の解説

吉奈城跡
よしなじようあと

[現在地名]宿毛市山奈町芳奈

芳奈よしな集落の北東山上にあったとみられるが、遺構は確認されていない。天正一八年(一五九〇)の吉奈村地検帳に吉奈城として一四筆、四反三五代余がみえ、「ツメノタン」「三ノ段」「東二ノヘイ」「西二ノヘイ」「城小屋床」などが記され、吉奈城の隣に「城ヤシキ」もみえる。城屋敷は七筆を数え、その大部分は「御直分」である。「土佐州郡志」は「曰鶴賀城或曰東城、相伝細川備後守者所居」「細川備後守元親之伯父為千五百石領主」と記す。また「土佐遺語」には「吉奈古城、秦氏略予州時、使細川備後守監之、或曰本前野玄蕃居城也」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android