吉奈(読み)よしな

改訂新版 世界大百科事典 「吉奈」の意味・わかりやすい解説

吉奈[温泉] (よしな)

静岡県伊豆市の旧天城湯ヶ島町にある温泉。単純泉,45~55℃。狩野(かの)川支流の吉奈川にのぞむ。724年(神亀1),僧行基が医王山善明寺建立の際に発見したという伝説があり,かつては善名(よしな)の湯,館山の湯とも呼ばれていた。徳川家康の側室お万の方が入湯し,紀伊大納言頼宣を産んだという言い伝えから,子宝の湯として広く知られ,女性の浴客が多い。付近には湯ノ宮神社,善明寺,行基ノ滝などの散策適地があり,天城峠にも近い。伊豆箱根鉄道修善寺駅からバスが通じる。
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百科事典マイペディア 「吉奈」の意味・わかりやすい解説

吉奈[温泉]【よしな】

静岡県伊豆市にある温泉。含ボウ硝苦味泉。44〜52℃。狩野川支流の吉奈川に沿う。猪鍋(ししなべ)が名物。修善寺からバス。
→関連項目天城湯ヶ島[町]

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