精選版 日本国語大辞典 「吉彌風」の意味・読み・例文・類語 きちや‐ふう【吉彌風】 〘 名詞 〙① 帯を吉彌結びにすること。吉彌様(きちやよう)。吉彌流。[初出の実例]「吉彌風(キチヤフウ)に結びたる腰つきの頑なしく」(出典:合巻・偐紫田舎源氏(1829‐42)一〇)② 上方の歌舞伎俳優、上村吉彌の扮装をまねたもの。[初出の実例]「今は又吉彌風とて時恵(ときめく)か 立騒ぎたる与中吟味」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第二四)③ 江戸の侠客、三浦小次郎(別名吉彌)をまねた身なりや態度。[初出の実例]「吉彌風とて肩にて風を切り」(出典:武備目睫(1739)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例