吉木点所跡(読み)よしきろうてんしよあと

日本歴史地名大系 「吉木点所跡」の解説

吉木点所跡
よしきろうてんしよあと

[現在地名]新井市吉木

吉木陣屋内に設置されていた。大貫おおぬき(現上越市)高田藩の蝋点所が置かれていたが、幕府代官設楽孫兵衛に引継がれ、大貫村が稲葉正通領となるに及んで、貞享元年(一六八四)水質のよい吉木村に移された。寛保二年(一七四二)の吉木村郷指出帳(冨里功氏蔵)に「御蝋座」は長さ一二間・横五間、うち三間に一二間は萱葺、二間に一二間は板葺とあり、「但御陣屋御蝋座共ニ相離シ不申、かぎの手棟続ニ御座候(中略)入用之分御陣屋ハ上板倉・下板倉・武士三郷之割合と相成申候、御蝋座之義ハ諸具共ニ御入用ニて相立申候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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