刈羽(読み)かりわ

改訂新版 世界大百科事典 「刈羽」の意味・わかりやすい解説

刈羽[村] (かりわ)

新潟県中部,刈羽郡の村。人口4800(2010)。柏崎平野北部にあり,西には西山丘陵南端の刈羽砂丘が横たわる。南西部の高町地区は大正末期に西山油田帯の一部をなす高町油田,割田油田が採掘され繁栄したが,1930年ころを最盛期として衰えた。低地部は水田で,砂丘内側斜面は古くから桃の産地として知られたが,第2次世界大戦中に強制的にカンショ畑に転換され,後にタバコの栽培が盛んとなった。柏崎市に隣接するためトマト,メロンなどの栽培も盛ん。西部の砂丘外側には,柏崎市との境界にまたがって東京電力柏崎刈羽原子力発電所がある。新屋敷の刈羽貝塚は淡水産貝塚で,県史跡に指定されている。JR越後線が通る。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「刈羽」の意味・わかりやすい解説

刈羽(村)
かりわ

新潟県中西部、刈羽郡にある村。JR越後(えちご)線と国道116号が村の中央を貫通し、西部を352号が通る。日本海岸、西山丘陵の南西端にかぶさる刈羽砂丘の東側を占める。柏崎(かしわざき)市の近郊村で、古くから刈羽モモ・ブドウ、刈羽節成(ふしなり)キュウリなどの果菜類や、葉タバコの栽培の盛んな園芸農村として有名であったが、現在は砂丘表の柏崎市荒浜の東京電力柏崎刈羽原発用地に接し、関連企業の進出などで財政が豊かなため役場、学校、体育施設などの近代化が進んでいる。面積26.27平方キロメートル、人口4380(2020)。

[山崎久雄]

『『刈羽村誌』(1955・刈羽村)』


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百科事典マイペディア 「刈羽」の意味・わかりやすい解説

刈羽[村]【かりわ】

新潟県中越地方,刈羽郡の村。村のほぼ中央を別山川が南北に流れ,それとほぼ平行してJR越後線と国道116号が,日本海沿岸に国道352号が通じる。また,東部には北陸自動車道の刈羽PAもある。西部には刈羽砂丘が広がり,柏崎市との境界付近には日本海に面して東京電力柏崎刈羽原発が立地する。26.27km2。4800人(2010)。

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