吉蘇志略(読み)きそしりやく

日本歴史地名大系 「吉蘇志略」の解説

吉蘇志略
きそしりやく

三巻

異記 木曾志略 松平秀雲著

成立 宝暦七年

分類 地誌

写本 静嘉堂文庫・内閣文庫・県立長野図書館丸山文庫・高遠町高遠文庫

解説 著者は木曾の千村氏、尾張藩松平久忠の嗣子。寛保三年(一七四三)藩の書物奉行となり、諸氏百家・野史稗説に及んで渉猟し、藩主の命により木曾の地理沿革を記述。「大明一統志」の体に倣い、巻一に湯舟沢から長野まで、巻二に須原から贄川まで、巻三に荻曾から王滝まで、順次に郷村の沿革・四境・支村・山川戸口租税田畝・土産・神祠・寺院・形勝・古跡の項目に従い、和漢文で記し、巻三付録に三浦山の事を記述。別に増補吉蘇志略があるが、嘉永元年(一八四八)一二月岡周規の増補したもの。

活字本 信濃史料叢書第四巻

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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