王滝(読み)おうたき

改訂新版 世界大百科事典 「王滝」の意味・わかりやすい解説

王滝[村] (おうたき)

長野県南西部,木曾郡の村。人口965(2010)。御嶽山南麓に位置し,西は岐阜県に接する。中世は木曾氏の領地で,近世天領であった。中心地の上島は御嶽山信仰の登山口として発達し,御嶽神社の里宮がある。村域の大半が山林原野で占められ,その多くは国有林で,ヒノキの良材を産出する。中でも瀬戸川国有林は第2次世界大戦前まで伊勢神宮の造営材を確保する神宮備林に指定されていた。御嶽山より発して中央部を東流する王滝川にはダム建設による三浦(みうれ)貯水池と御岳湖があり,行楽客が多い。御嶽山麓の高原にはスキー場やキャンプ場が開設され,田ノ原天然公園,濁川温泉などもあり,観光開発が進められている。近年若年層をはじめとする人口の流出が続いている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「王滝」の解説

王滝

岐阜県高山市の宇津江川上流の渓谷にある、県指定名勝の滝群「宇津江四十八滝」の主瀑。落差18メートル、幅8メートル。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android