出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
…1971年に国鉄(現JR)只見線が全通し,国道252号線も整備され,工場誘致をすすめているが,小規模なものが多い。中心地の須原には近世に須原郷の割元名主をつとめた目黒家の住宅(重要文化財)がある。須原,権現堂などのスキー場,守門温泉があり,観光地化がすすんでいる。…
…木曾川上流域に位置し,西は岐阜県に接する。中世は高山寺領小木曾荘に属し,江戸時代は天領で,中心集落の須原,野尻はともに中山道の宿駅として栄えた。村の東部を木曾山脈,西部を飛驒山脈が占め,豊かな森林地帯となっている。…
…また木曾路の称が中山道の代名詞としてつかわれたこともあるが,これは木曾路の知名度の高さを示すものである。木曾路は分水嶺鳥居峠をはさんで,南と北に流れる木曾川と奈良井川(信濃川の上流)に沿って,南北に縦貫し,その間に贄川(にえかわ),奈良井,藪原,宮越(みやのこし),福島,上松(あげまつ),須原,野尻,三留野(みどの),妻籠(つまご),馬籠(まごめ)の11宿が設けられ,また福島には江戸時代の四大関所福島関が置かれていた。宿駅は幕府の交通上の機関として設けられたものであって,各宿とも公用人馬の継立て,公式の宿泊・休憩などを担当する問屋場(とんやば)・本陣・脇本陣をはじめ,これらの業務にたずさわる問屋役・年寄役・伝馬役などの宿役人の家や,一般の旅人の休泊のための旅籠屋・茶屋,それに諸商人・諸職人の家など,200軒から400軒が街道に沿っていわゆる宿場町を形成していた。…
※「須原」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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