吊り秤(読み)つりばかり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「吊り秤」の意味・わかりやすい解説

吊り秤
つりばかり

梁(はり)やクレーンに吊り下げ、皿やフック品物をかけてその質量を計る秤。商業用として売場に吊り下げて使用する。能力が10キログラム以下の小型のほかは、一般にチェーンブロックホイスト、クレーンなどに吊り下げて使用する荷役用の大きな容量の秤が多い。初期のものは短いてこを数段に組み合わせた型が多く、精度もよいので穀物供出用にも使われたが、手でおもりを操作してつり合いをとるので能率が悪かった。そのため現在ではばね式とか油圧式が多い。ばね式は能力の大きいものには向かず、主として小売り用に用いられる。油圧式は数トンクラスのものがつくられ、しかも振動などの影響を受けないので漁業用などに使用されている。またホイストやクレーン用には電気抵抗式のロードセルが普及している。

[小泉袈裟勝]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む