ホイスト(読み)ほいすと(その他表記)hoist

翻訳|hoist

デジタル大辞泉 「ホイスト」の意味・読み・例文・類語

ホイスト(whist)

トランプゲームの一。ナポレオンに似て、二人ずつ組んで、四人でする遊び。

ホイスト(hoist)

荷物上げ下ろし運搬に用いる小型の巻き上げ装置。

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精選版 日本国語大辞典 「ホイスト」の意味・読み・例文・類語

ホイスト

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] hoist ) 物をつり上げ移動させる装置。起重機の軽便なもの。〔モダン辞典(1930)〕

ホイスト

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] whist ) トランプゲームの一つ。ナポレオンに似て、二人ずつ組んで、四人で行なう。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホイスト」の意味・わかりやすい解説

ホイスト
ほいすと
hoist

荷物をつり上げる小型の機械。電気ホイスト、空気ホイストテルハなどがある。電気ホイストは小型の電動機、遊星歯車式減速装置をつけた巻き胴、荷物を保持する電磁ブレーキ、荷物を降ろすときの速度を調節する荷重ブレーキなどを狭い空間に巧みにまとめた小型巻き上げ機である。ジブjib(支点から斜め、または水平に突き出た棒のこと)の先に取り付けたり、またはI形鋼の下部フランジを走行し、荷物をつり上げ、運搬するのに用いられる。床上で引き綱を操作し電動機を動かすもの、または押しボタンで動かすもの、あるいは遠隔操作によるものなどがある。0.3~5トン程度のものをつり下げ、巻き上げ速度は1分間に5~10メートル、走行速度は1分間に20~40メートル程度である。ホイストには使用する場所、機械の構造によって多くの種類がある。天井の低いところで用いるローヘッド型、2本のレール上を走行するダブルレール型、また、走行距離が長く途中に障害物があり床上で操作できないときに使用されるのをテルハといい、運転室がついている。炭坑などガス爆発の危険のあるところで使用されるのが空気ホイストで、圧縮空気によって巻き胴を回転させロープを巻き上げる。

[中山秀太郎]

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改訂新版 世界大百科事典 「ホイスト」の意味・わかりやすい解説

ホイスト
hoist

巻胴,減速歯車,電動機,ブレーキ,リミットスイッチなどをコンパクトにまとめ,ワイヤロープを用いて荷を上げ下げする簡便な荷役装置。定置式と横行式とがあり,後者には,I形ビームの下フランジをレールとして横行するモノレールホイストと,天井クレーンクラブトロリーのように2条のレール上を横行するダブルレールホイストとがある。横行の駆動は,電動式が多いが,手動式のものもある。ホイストは,小規模な天井クレーンやウォールクレーンの巻上げトロリーとして利用される。鉱山や化学工場では,防爆のために,電動機のかわりに空気モーターを用いた空気ホイストも用いられる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホイスト」の意味・わかりやすい解説

ホイスト
Whist

コントラクトブリッジ原型とされるカードゲーム。向い合った2人ずつが組んで4人でプレーする。使用するカードはジョーカーを除く 52枚。配り手が自分の左隣から1枚ずつ全部配る。最後のカードを表に向けて,そのカードのマークが 13枚全部切り札になる。配り手の左隣が任意のカードを打出し,時計回りにそれと同じマークのカードを出していく。1巡したところでA,K,Q,J,10,9,…,2の順で,打出されたカードと同じマークまたは切り札で最も高いカードを出した人が1巡4枚1組に勝ち,それを手元に伏せておく。勝った人から次の打出しをする。こうしてプレーを進めパートナー同士で合計して過半数7組取ったら得点1点,8組なら2点と順に得点がふえる。何度かプレーし,7点先取した組が勝つ。プレーの際に打出されたのと同じマークのカードがあれば必ず出さなければならない。

ホイスト
hoist

大きな重量のものを持上げ,移動させるために用いる小型で高能力の巻上機。チェーン (鎖) と鎖歯車による手動式のもの (チェーンブロック) のほか,油圧式,空気圧式,電動式のものまで,種々の形式がある。電動式の電気ホイストが最も多く使われているが,爆発の危険のある炭坑や,引火性の油脂類を扱う場所では圧縮空気を原動力とする空気ホイストが使用される。また固定式と移動式があり,移動は手押しや電動トロリによる。

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百科事典マイペディア 「ホイスト」の意味・わかりやすい解説

ホイスト

原動機,歯車減速装置,巻胴などを一体にまとめた小型の巻上機。電気ホイスト,空気ホイストのほか鎖車による手動ホイストもある。普通,トロリーを付けて人力か電動で梁(はり)上を走行させる。工場内の材料運搬や機械の組立てなどに利用。

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世界大百科事典(旧版)内のホイストの言及

【国旗】より

…【加藤 秀俊】
【国旗の規格と色】
 国家を表徴する標識としては,国旗のほかに皇帝旗,王旗,元首旗,政府旗,軍旗,海上用として軍艦旗,商船旗など多くの種類の旗があり,その用途についてもさまざまの規定をもつ国も多いが,この項では国旗のみに限って述べる。また,国旗の各部分には専門的な名称がついているが,国旗の旗ざお側をホイストhoist,外側(ホイストの反対側)をフライfly,旗ざお側の小区画をカントンcantonとよぶ。また,フライが燕尾(えんび)状をなすものを燕尾旗といっている。…

【トランプ】より

…この種のゲームの特徴は,各人が取得したトリックの数(またはそのトリックに含まれている点数)を争うことにある。ナポレオン,古代ゲームのタロット,スペインのオンブルhombre,フランスのピケpiquet,ドイツのスカートSkat,アメリカのピノクルpinochle,イギリスのホイストwhistなどがあるが,現在最も人気のあるのはブリッジである。(3)ストップ系のゲーム ルールに従ってカードを場に出していって,手札を全部なくした者が出た時点でゲームが終了(ストップ)するもの。…

【ブリッジ】より

…日本で誤ってブリッジまたはセブン・ブリッジと呼ばれているラミー系のゲームではない。ホイストという伝統的なイギリスのゲームが,スコアリングシステムを変更して1910年代にオークション・ブリッジに変身し,20年代にコントラクト・ブリッジのルールが確立された。競技人数は4人。…

※「ホイスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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