化学辞典 第2版 「同位体シフト」の解説
同位体シフト
ドウイタイシフト
isotope shift
分子内の原子を同位体で置換することによって,分子のスペクトル線の波長にずれが現れる現象.同位体シフトには,同位体の原子核の質量差によって生じるシフト(質量シフト効果)と,同位体によって原子核の形や大きさが違うことに起因する原子核の電荷分布の差異(場シフト効果)で生じるシフトの二つがある.質量シフト効果は軽い元素ほど大きく現れ,場シフト効果は重い元素ほど大きく現れる.中重元素では両シフト効果が現れる.[別用語参照]同位体効果
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報