法則の辞典 「同形の法則」の解説 同形の法則【law of isomorphism】 互いに同形をなし,混晶をつくりうる物質は,その化学的構造もおおむね同一の形式をとっている.1819年にミッチェルリッヒ(E. Mitscherlich)によって示されたが,化学的に類似していても必ずしも同形とはならない場合(アルカリ金属元素のハロゲン化物など)や,化学的にはずいぶん異なっていても同形の結晶をつくりうる場合(KMnO4 とKBF4 など)もあるので,化学的類似性よりも,イオンの原子的構成の寄与が大きいと考えられるようになった. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報