ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「同文館」の意味・わかりやすい解説
同文館
どうぶんかん
Tong-wen-guan; T`ung-wên-kuan
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清末,1862年北京にできた官立外国語学校。初め英語,フランス語,ロシア語科が置かれ,ついで自然科学,ドイツ語,日本語科も設けられ,1901年京師(けいし)大学堂の開設により,翌年これに合併された。現在の北京大学の前身をなす。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
…しかし,東西の文化が混在する近代の日本で,中国の伝統的な類書の構成に依拠しながら,百科事典を編纂することは,しだいに無理になってきた。欧米式の百科事典の方式をとり入れた最初のものは,田口卯吉の《日本社会事彙》2巻で,1890‐91年に刊行されたが,欧米の百科事典にならう総合的な事典の出版を計画したのは同文館であった。同文館は1901年に計画を発表し,《商業大辞書》6巻,《医学大辞書》8巻以下,分野別大辞書を刊行し,それらを併せて《大日本百科辞書》と名付けたが,この性急な出版事業は莫大な経費を要し,12年に同文館は倒産した。…
…商業的な女性雑誌の草分けとして1910年3月に同文館から創刊された。初期には坪内逍遥や上田万年(かずとし)らが寄稿し,編集協力者としてはのちに《婦人之友》を興す羽仁吉一・もと子夫妻がいた。…
… 洋務の推進は,まず清朝政府が1861年(咸豊11),北京に総理衙門(そうりがもん)を設立したことに始まる。翌年そこに外国語学校である同文館が付設され,アメリカ人宣教師マーティンW.Martin(中国名は丁韙良)が校長として招かれた。主に八旗の子弟を,後には漢人も入学させた。…
※「同文館」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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