名田小作(読み)みょうでんこさく

精選版 日本国語大辞典 「名田小作」の意味・読み・例文・類語

みょうでん‐こさくミャウデン‥【名田小作】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代以降、地主自己の手余り地を他人に小作させる形態をいう。
    1. [初出の実例]「弐拾年以上之名田小作は、永小作に可申付」(出典:徳川禁令考‐別巻・棠蔭秘鑑・亨三一(1841))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の名田小作の言及

【小作制度】より

…直ちに土地の売却とならなかったのは,田畑(でんぱた)永代売買禁止令という封建農民への土地緊縛令があったためである。こうした状況が生ずると,初期から存在した名田小作も性格を変え,小作農の自立化・商品経済化が進んだ。また小農生産力の上昇は手作大経営を縮小させ,その分を小作に出して,いわゆる第2次名田小作の形態を発生させた。…

※「名田小作」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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