吐る(読み)タグル

デジタル大辞泉 「吐る」の意味・読み・例文・類語

たぐ・る【吐る】

[動ラ四]
口からはく。へどをはく。もどす。
「口より―・れる物を以て」〈神代紀・上〉
せきをする。また、こみあげる。
「老泣きに―・り上げたる持病の痰火」〈浄・兜軍記

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精選版 日本国語大辞典 「吐る」の意味・読み・例文・類語

たぐ・る【吐】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 口からはく。反吐(へど)をつく。
    1. [初出の実例]「口より吐(タクレル)物を以て敢へて我に養(か)ふ可(へ)けむ」(出典日本書紀(720)神代上(兼方本訓))
  3. 咳が出る。しわぶく。また、こみあげる。
    1. [初出の実例]「お尋ねなくとも言ひたうて言ひたうて胸のたぐる折しも」(出典:浄瑠璃・嫗山姥(1712頃)二)
    2. 「咳をせくと関東にていふを、関西にて、せきをたぐるといふ」(出典:物類称呼(1775)五)

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