精選版 日本国語大辞典 「痰火」の意味・読み・例文・類語 たん‐か‥クヮ【痰火・啖呵カ】 〘 名詞 〙[ 一 ] ( 痰火 ) せきを伴って激しく出る痰。また、痰の出る病気。[初出の実例]「痰包、舌下に痰火にて腫物を生ずる也」(出典:病名彙解(1686)三)[ 二 ] ( 啖呵 )① 鋭く歯切れのよい口調で言う威勢のいいことば。[初出の実例]「色々たんくゎを云ひ、うそとつゐしゃうと結搆な着物とに薬をまぜ合せて飲さねば、立身出世は出来ぬげに御坐ります」(出典:浮世草子・笑談医者気質(1774)五)② 露天で人を集めて品物を売ろうとするときの口上をいう、てきや仲間の隠語。〔特殊語百科辞典(1931)〕痰火の補助注記( [ 二 ]について ) 「啖呵」は当て字。[ 一 ]から転じたと考えられるが、仏語「弾呵(たんか)」から転じた語とする説もある。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例