向か伏す(読み)ムカブス

デジタル大辞泉 「向か伏す」の意味・読み・例文・類語

むか‐ぶ・す【向か伏す】

[動サ四]はるか向こうに横たわる。
天雲の―・す国のもののふと」〈・四四三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「向か伏す」の意味・読み・例文・類語

むか‐ぶ・す【向伏】

  1. 〘 自動詞 サ行四段活用 〙 はるか向こうの方に横たわる。遠い向かいの方に伏す。
    1. [初出の実例]「天雲の 牟迦夫周(ムカブス)極み 谷蟆(たにぐく)の さ渡る極み」(出典万葉集(8C後)五・八〇〇)
    2. 「白雲の堕り坐(ゐ)向伏(ムカフス)限り」(出典:延喜式(927)祝詞(九条家本訓))

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