( 1 )挙例の「書紀」が唯一の例。「むか」は「向」で、遠く対面すること。「さくる」については、( イ )四段活用自動詞「さく(離)」に「あり」のついた「さかる」の転であるとする説、( ロ )下二段活用他動詞とみて、海神が向かいに遠ざけているの意とする説などがある。
( 2 )「いさなとり 近江の海を 奥(おき)放而(さけて) 漕ぎ来る船」〔万葉‐一五三〕のように、下二段動詞「さく」を自動詞的に自ら離れる意に用いることもあり、これも元来他動詞であったものを自動詞的に用いたものか。
( 3 )「むかさくる」を地名、あるいは壱岐にかかる枕詞とみる説もある。
生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...