向川原町(読み)むこうがわらまち

日本歴史地名大系 「向川原町」の解説

向川原町
むこうがわらまち

[現在地名]富山市向川原町・砂町すなまち石倉町いしくらまち

いたち川右岸に位置し、南北に延びる両側町。北陸街道(巡見使道)に沿い、北端上り立あがりたて町に直交(安政元年「富山城下絵図」県立図書館蔵)、さらに北新きたしん町に続く。寛文六年(一六六六)の御調理富山絵図にみえ前田利次による町割当初からの町。本町のうち。元禄三年(一六九〇)の米騒動で、その発端となった当町と中島なかじま町の者が磔に処せられた(吉川随筆)。安永八年(一七七九)の本家数二八・貸家数二六で、二丁目まであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android