石倉町(読み)いしぐらまち

日本歴史地名大系 「石倉町」の解説

石倉町
いしぐらまち

[現在地名]富山市石倉町いしくらまち中央通りちゆうおうどおり二―三丁目

いたち川の左岸に位置。北流してきた同川が西に大きく流れを変えるその南側に沿って東西に延びる両側町。田地方のうち。西はすな町の北東端、東は鼬川を挟み木場川原きばかわら町で、安政元年(一八五四)の富山城下絵図(県立図書館蔵)には、当町とすな町出合いから向川原むこうがわら町への渡河地点、および木場川原町の渡河地点に橋が描かれている。寛文六年(一六六六)の御調理富山絵図に記載され、前田利次による町割当初からの町。天保一二年(一八四一)の富山町方旧事調理は石倉町と砂町末すなまちすえを一括して記し、鼬川筋で以前から晒布を業とする者が居住したので晒屋さらしや町とも称したと伝えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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