向目(読み)むこうめ

精選版 日本国語大辞典 「向目」の意味・読み・例文・類語

むこう‐めむかふ‥【向目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 竿秤(さおばかり)で量るとき、竿の向こう側に盛ってある目盛り。また、その目盛りで量ること。⇔上目(うわめ)
    1. [初出の実例]「此秤〈略〉一、向目百六十目掛づつ掛五十目 但星一つ一匁づつ」(出典:三貨図彙(1815)附録)
  3. 勝負相手敵方
    1. [初出の実例]「頭が所に小ざらが出来てナ、おれをむかふ目に廻はしゃアがって」(出典:洒落本・卯地臭意(1783))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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