君死にたまふことなかれ(読み)きみしにたまうことなかれ

旺文社日本史事典 三訂版 「君死にたまふことなかれ」の解説

君死にたまふことなかれ
きみしにたまうことなかれ

与謝野晶子が1904年旅順で戦っている弟を思ってつくった詩
日露戦争中,戦争支持の声が多い中で,姉が弟を思う自然な気持ちを詠んだこの詩は,大塚楠緒子 (おおつかくすおこ) の『お百度詣』と並んで,注目される。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の君死にたまふことなかれの言及

【与謝野晶子】より

…1905),《舞姫》(1906)など,華麗な晶子調の歌風を展開し模倣者を輩出させた。日露戦争に従軍の弟を思い,04年に発表した長詩〈君死にたまふことなかれ〉は文壇に論争を生んだ。08年《明星》廃刊後は《スバル》などに寄稿したが,12年外遊中の夫の後を追ってパリに赴き,欧州各国を巡った。…

※「君死にたまふことなかれ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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