吸角(読み)きゅうかく

精選版 日本国語大辞典 「吸角」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐かく キフ‥【吸角】

〘名〙 体表面に血液、膿(うみ)を吸いよせる器具鐘状ガラスびんゴムポンプをつけ、びんの中を真空にして、皮膚に吸い付けて吸い取らせる。昔は獣角を用いて作ったのでこの名がついた。主に乳腺炎、リンパ腺炎、瘭疽(ひょうそ)などの治療に用いる。すいふくべ。すいだま。〔医語類聚(1872)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「吸角」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐かく〔キフ‐〕【吸角】

皮膚に吸い付けて、うみ・悪血を吸い出す医療器具。中空の鐘状のガラス器にゴム球を付けたもの。吸い玉。吸いふくべ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android