デジタル大辞泉
「吹き出だす」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ふき‐いだ・す【吹出・噴出】
- [ 1 ] 〘 自動詞 サ行四段活用 〙
- ① 風が吹き始める。
- [初出の実例]「山の根際の鉦かすか也〈岱水〉 よこ雲にそよそよ風の吹出す〈孤屋〉」(出典:俳諧・炭俵(1694)上)
- ② 液体や気体が小さい穴から勢いよく外に出る。吹き出る。ふきだす。〔高山寺本名義抄(鎌倉初)〕
- ③ こらえかねて笑い出す。我慢しきれず声をあげて笑う。失笑する。〔日葡辞書(1603‐04)〕
- [初出の実例]「きた八おかしく、ふきいだしながら」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)四)
- ④ 吹出物・腫物(はれもの)が皮膚に現われ出る。
- [初出の実例]「瘡がひとりでにふき出したは」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)六)
- [ 2 ] 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
- ① 中にあるものや隠れているものを、吹いて外に出す。
- [初出の実例]「山かくれ残れる花をみつるかなよにふきいたす風に尋て」(出典:道済集(1019頃))
- ② 笛などを吹いて音を出す。
- [初出の実例]「尺八を吹いだす程おかしきは肥えふくれたる人の口つき」(出典:狂歌・雅筵酔狂集(1731)雑)
- ③ 笛などを吹き始める。
- [初出の実例]「尺八といひて、ふき絶えたる笛、始めてこのたびふきいだしたると」(出典:今鏡(1170)三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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