吹き成す(読み)フキナス

デジタル大辞泉 「吹き成す」の意味・読み・例文・類語

ふき‐な・す【吹き成す】

[動サ四]そうなるように吹く。吹いてそのようにする。
「ひとかたに早苗の末を―・して田のすずしき山の下風」〈延文百首〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「吹き成す」の意味・読み・例文・類語

ふき‐な・す【吹成】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. 息を吹きかけて、出現させる。
    1. [初出の実例]「時に、水に入りて磐土(いはつつの)命を吹生(フキナス)」(出典日本書紀(720)神代上(兼方本訓))
  3. ある状態にするように吹く。
    1. [初出の実例]「御几帳などを風のあらはに吹なせば、中の宮奥にいり給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)総角)

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