吹き捲る(読み)フキマクル

デジタル大辞泉 「吹き捲る」の意味・読み・例文・類語

ふき‐まく・る【吹き×捲る】

[動ラ五(四)]
風が激しく吹きつづける。「台風一晩中―・った」「不景気風が―・る」
大げさなことや自慢話などを、とめどなくしゃべる。「ほらを―・る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「吹き捲る」の意味・読み・例文・類語

ふき‐まく・る【吹捲】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 風が激しく吹いて、物を巻き上げる。また、自動詞的に用いて、強い風が吹く。吹き荒れる。
    1. [初出の実例]「大きなる辻風おこりて〈略〉三四町をふきまくる間に」(出典:方丈記(1212))
  3. おおげさなことをさかんにいう。ほらをふく。
    1. [初出の実例]「バイカル以東を割いて我が有となすべし、と吹きまくったので」(出典:明治大正見聞史(1926)〈生方敏郎〉政府の恐露病と日露戦争)
  4. 笛などの吹奏楽器をさかんに吹く。
    1. [初出の実例]「何方(どっち)が巧(うま)いか、一番息の続く丈吹(フ)き驀(マク)ってやったらば愉快ぢゃらう」(出典恋慕ながし(1898)〈小栗風葉二一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android