吹き結ぶ(読み)フキムスブ

デジタル大辞泉 「吹き結ぶ」の意味・読み・例文・類語

ふき‐むす・ぶ【吹き結ぶ】

[動バ四]風が吹いて物を結ばせる。また、風が吹いて露を玉にする。
夕暮の露―・ぶ木がらしや」〈狭衣・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 小町集 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「吹き結ぶ」の意味・読み・例文・類語

ふき‐むす・ぶ【吹結】

  1. 〘 他動詞 バ四段活用 〙
  2. 風が吹いて、物を結び合わせる。草や木をからませながら、激しく風が吹き荒れる。
    1. [初出の実例]「令下二従五位下平群朝臣賀是麻呂和歌曰、伊賀布久、賀是に阿礼ばか、於保志万の、乎波奈の湏恵を、布岐牟湏悲太留」(出典日本後紀‐大同三年(808)九月戊戌)
  3. 寒風が吹き、草葉の露を寄せ集めて玉にする。
    1. [初出の実例]「ふきむすぶ風は昔の秋ながらありしにもあらぬ袖の露かな」(出典:小町集(9C後か))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む