周敷駅(読み)すふのえき

日本歴史地名大系 「周敷駅」の解説

周敷駅
すふのえき

越智おち郡国府に近い周布の本郷しゆふのほんごうの周敷神社辺りに置かれたと推定される古代の駅。近くに鈴ノ本という駅鈴に関連のある地名も残る。

「延喜式」(兵部省)の伊予国駅馬に「大岡、山背、近井、新居、周敷、越智各五疋」とあって、古代の讃岐国から伊予国府に至る伊予路には六駅が置かれていた。「令義解」によれば駅馬は大路に二〇疋、中路に一〇疋、小路に五疋とあるから、伊予路は小路であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android