味無い(読み)アジナイ

デジタル大辞泉 「味無い」の意味・読み・例文・類語

あじ‐な・い〔あぢ‐〕【味無い】

[形][文]あぢな・し[ク]
味が薄い。また、味が悪い。
「風邪ヒイテ食ベ物ガ―・イ」〈和英語林集成
あじけない」に同じ。
「我がつまよとも我が子とも、いはれぬ様な―・い縁が世界に又あらうか」〈浄・彦山権現

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精選版 日本国語大辞典 「味無い」の意味・読み・例文・類語

あじ‐な・いあぢ‥【味無】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]あぢな・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. あじきない(味気無)
    1. [初出の実例]「あやしくよづかぬ御ありさまも、〈略〉あぢなき御事にはべるべきを」(出典:とりかへばや物語(12C後)中)
  3. 味がない。また、味が悪い。
    1. [初出の実例]「身共も風を引ましたが、こなたは頭痛はせぬか。いたしまする。食があぢないであらふ」(出典:咄本・露休置土産(1707)四)
  4. 淡泊である。淡い
    1. [初出の実例]「山鳥の尾の長々しき河漏麪(そばきり)の淡薄(アジナキ)をめで」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)

味無いの派生語

あじな‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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