味無(読み)あじない

精選版 日本国語大辞典 「味無」の意味・読み・例文・類語

あじ‐な・い あぢ‥【味無】

〘形口〙 あぢな・し 〘形ク〙
※とりかへばや(12C後)中「あやしくよづかぬ御ありさまも、〈略〉あぢなき御事にはべるべきを」
② 味がない。また、味が悪い
咄本・露休置土産(1707)四「身共も風を引ましたが、こなたは頭痛はせぬか。いたしまする。食があぢないであらふ」
③ 淡泊である。淡い
※談義本・根無草(1763‐69)後「山鳥の尾の長々しき河漏麪(そばきり)の淡薄(アジナキ)をめで」
あじな‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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