味鋺原新田村(読み)あじまはらしんでんむら

日本歴史地名大系 「味鋺原新田村」の解説

味鋺原新田村
あじまはらしんでんむら

[現在地名]春日井市中新なかしん町・二子ふたご町・中野なかの町・味美白山あじよしはくさん町・西本にしほん町・美濃みの町・味美町・味美西本町・知多ちた町・味美上あじよしかみノ町・花長はなおさ町・南花長みなみはなおさ

勝川かちがわ村の西北方にあり味鋺村・如意によい(現名古屋市)と接する。現在の二子町・南花長町・中新町辺りは、味鋺にかけて国指定史跡の二子山ふたごやま古墳春日山かすがやま古墳などを含め、かつて古墳は一八〇基余を数え、五世紀頃から有力な豪族がこの地方を支配していたと考えられる。

味鋺原は味鋺村の北一帯に広がる平坦な段丘面であったが、元和三年(一六一七)から尾張藩家老竹腰山城守の所領となった。「徇行記」によると、当新田の鍬立は承応元年(一六五二)で、新木津しんこつつ用水開削で開拓が進んだ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報