命蓮(読み)みょうれん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「命蓮」の解説

命蓮 みょうれん

?-? 平安時代中期の僧。
大和(奈良県)信貴山(しぎさん)にこもり,毘沙門(びしゃもん)天をまつって修行。延長8年(930)宮中醍醐(だいご)天皇の病気平癒を加持した。飛倉などの奇跡譚をえがいた「信貴山縁起絵巻」で有名明蓮,明練ともかく。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の命蓮の言及

【信貴山】より

…あるいは志貴山とも記した。《信貴山寺資財宝物帳》によれば,寛平年間(889‐898)命蓮(みようれん)という僧が毘沙門天を安置した小堂に若少のころより籠山したことがみえ,しだいに寺を整備・拡張していったことが知られる。《古本説話集》《宇治拾遺物語》には信濃国出身の命蓮が信貴山に籠山して飛鉢の法を修し,剣の護法を使わして時の帝の病気を治すなどの霊験譚をのせ,《信貴山縁起絵巻》(国宝)はこの説話を絵巻としたものである。…

※「命蓮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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