和智恒蔵(読み)ワチ ツネゾウ

20世紀日本人名事典 「和智恒蔵」の解説

和智 恒蔵
ワチ ツネゾウ

大正・昭和期の海軍大佐 元・硫黄島協会会長。



生年
明治33(1900)年7月24日

没年
平成2(1990)年2月2日

出生地
山口県

学歴〔年〕
海兵〔大正11年〕卒,海大〔昭和3年〕卒

経歴
昭和6年通信学校入学以来、諜報活動従事。12年東京海軍無線通信隊分隊長兼軍司令部出仕となり、7月7日の盧溝橋事件後、中国軍進攻を予告する米海軍電報を傍受したが、陸軍側に無視され、日中全面戦争に突入した。太平洋戦争開戦前の15年末からメキシコ公使館付武官補佐官としてアメリカの電報傍受と暗号解読を行う。帰国後19年3月から10月まで硫黄島警備隊司令(20年2月米軍上陸、3月全滅)。敗戦時は第32突撃隊司令、大佐。戦後は得度し、28年硫黄島協会を結成、同島に慰霊碑を建て、遺骨収集作業にも協力した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「和智恒蔵」の解説

和智恒蔵 わち-つねぞう

1900-1990 大正-昭和時代の軍人,僧。
明治33年7月24日生まれ。暗号解読などの諜報活動にたずさわる。昭和19年硫黄島警備隊司令となり,同年海軍大佐。のち第三十二突撃隊司令など。戦後,出家して硫黄島協会をつくり,慰霊事業につくした。平成2年2月2日死去。89歳。山口県出身。海軍大学校卒。旧姓大野

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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