日本歴史地名大系 「和沢村」の解説 和沢村わさわむら 富山県:小矢部市和沢村[現在地名]小矢部市和沢島(しま)村・上次郎島(かみじろじま)村の東に位置し、小矢部川と宮(みや)川に挟まれる。「蔭涼軒日録」長享二年(一四八八)八月二九日条に、伊勢鶴寿丸跡の「和沢村」がみえ、常在光(じようざいこう)寺(現京都市東山区)に寄進されている。これ以前は伊勢氏の所領であった。結城越後守(政広か)が代官職を望んだが、常在光寺側は、俗人が寺領の代官になるのは禁じられていると拒否している(同書同年九月二六日条)。延徳二年(一四九〇)閏八月一二日、伊勢貞弘が当村を含む四ヵ所の還補を幕府に請うているが、結果は不明(伺事記録)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by