還補(読み)かんぽ

精選版 日本国語大辞典 「還補」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぽクヮン‥【還補】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ふたたび職に任ずること。二度め以上の補任(ぶにん)かんぷ。
    1. [初出の実例]「前僧都慶朝申可補法勝寺供僧之由所申也」(出典:後二条師通記‐永長元年(1096)七月三日)
  3. 物事もとの所へもどし補うこと。
    1. [初出の実例]「地の生産力を其地にて多少還補することを得べく」(出典:真善美日本人(1891)〈三宅雪嶺〉土地生産力の保護〈大内健〉)

げん‐ぷ【還補・還付】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「げん」は「還」の呉音 ) もとの持主場所などにかえすこと。かんぷ。また、もとの官職に復すること。げんぽ。かんぽ。かんぷ。
    1. [初出の実例]「前左衛門佐忠親如旧還任。又如元還補蔵人」(出典:本朝世紀‐仁平元年(1151)九月四日)
    2. 「関白殿氏の長者還補(ゲンプ)せさせ給ひ、〈略〉もとのごとく管領すべきよし仰せ下さる」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)中)

げん‐ぽ【還補】

  1. 〘 名詞 〙げんぷ(還補)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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