20世紀日本人名事典 「和田フレッド・イサム」の解説
和田 フレッド・イサム
ワダ フレッドイサム
Wada Fred Isamu
07の福祉活動家 日系引退者ホーム理事会会長;ロサンゼルス敬老ホーム会長;元・ロス五輪組織委理事。
- 国籍
- アメリカ
- 生年
- 1907年9月18日
- 没年
- 2001年2月12日
- 出生地
- ワシントン州ベリングハム
- 別名
- 日本名=和田 勇(ワダ イサム)
- 主な受賞名〔年〕
- 東京都名誉都民,吉川英治文化賞〔’84年〕,勲四等瑞宝章,勲三等瑞宝章
- 経歴
- 両親は和歌山県出身の日系二世で、4歳から9歳まで和歌山で育つ。12歳で家を出て苦労の末、戦後サンフランシスコとロサンゼルスでファーマーズマーケットの経営に成功。1949年全米水泳選手権出場のために戦後初の日本選手団・東京水泳倶楽部が渡米し、その世話役をつとめる。これがきっかけとなり、以後スポーツを通した日米親善に貢献。’64年の東京五輪では、中・南米諸国各国のIOC委員会に、五輪を東京でと説得し、“東京五輪の恩人”、また’72年日米大学野球選手権大会創設にも尽力し“日本スポーツ界の恩人”と呼ばれた。’84年のロス五輪では組織委員会理事として活躍した。一方、日系人福祉財団を設立、’69年寄付金で最初の老人ホームを開設し、他にも老人ホーム・病院を次々と開設、日系引退者ホーム理事会会長も務めた。外国人としては異例の勲三等と勲四等の瑞宝章を受章した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報