精選版 日本国語大辞典 「哀を止む」の意味・読み・例文・類語 あわれ【哀】 を 止(とど)む ① 情趣や同情心、または悲しみを心深く感じて長く忘れられない。[初出の実例]「秋のよのふかき哀をとどめけりよしのの月の明かたの空〈藤原俊成〉」(出典:新後撰和歌集(1303)秋下・三九六)② 悲しみや不幸などを一身に受ける。説経節、古浄瑠璃などでは、愁嘆場に「ここにあわれをとどめしは」などの形で慣用される。[初出の実例]「ことにあはれをととめたは、国もとにおはしますみだい所にて」(出典:説経節・説経苅萱(1631)上)「扨(さて)爰(ここ)に哀れを止めたのは渋谷夫人銀子で」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例