(読み)サ

精選版 日本国語大辞典 「唆」の意味・読み・例文・類語

そそのかし【唆】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「そそのかす(唆)」の連用形名詞化 ) そそのかすこと。
    1. [初出の実例]「さわがしきめを見せ給ひしも彼の御そそのかしにて、上は責め給しぞかし」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「唆」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

[字音]
[字訓] そそのかす

[字形] 形声
声符は(しゅん)。に梭(さ)の声がある。人を使嗾(しそう)する意。その擬声的な語であろう。

[訓義]
1. そそのかす。
2. こどもたちがこたえあう声。
3. 気のきいたことば。また、でたらめ。

[古辞書の訓]
字鏡集〕唆 ホム

[熟語]
唆激唆哄唆詐唆使唆嘴唆訟唆説唆調唆撥唆犯・唆唆弄
[下接語]
教唆・示唆・調唆

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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