唐仁橋町(読み)とうじんがはしまち

日本歴史地名大系 「唐仁橋町」の解説

唐仁橋町
とうじんがはしまち

[現在地名]敦賀市相生あいおい

鳥居辻子とりのずし町の西にある辻子で、旅籠屋町。文亀元年(一五〇一)三月二日付衛門三郎・三郎左衛門宗次田地売券(永建寺文書)に「たうしかはし」、同三年九月一〇日付西福寺寺領目録(西福寺文書)に「唐人橋」、天正六年(一五七八)二月二六日付かれのおう詫状(道川家文書)に「たうしんかはし」とみえる。「敦賀雑記」は町名の起りを「往古ハ今ノ長崎ノ如ク、異国ノ舶舟此津ヘ着岸セシトキ、此所ニ唐人ノ旅館有テ、夫ヘ至ル橋有シ所ナルヘシ」とするが、「敦賀志」は「中世泉州堺津より唐円といひし者来りて、唐物を商ひしか、此町の川に橋をかけしと云、さらハ唐円か橋を訛りて唐仁か橋といへるかとも思はる」とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android