豪商(読み)ゴウショウ

デジタル大辞泉 「豪商」の意味・読み・例文・類語

ごう‐しょう〔ガウシヤウ〕【豪商】

大資本を持ち、規模の大きな商売を手広く営む商人大商人
[類語]政商御用達御用商人商人商売人あきんど画商貿易商小売商

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精選版 日本国語大辞典 「豪商」の意味・読み・例文・類語

ごう‐しょうガウシャウ【豪商】

  1. 〘 名詞 〙 富豪の商人。大資本を動かし、巨額利益を収めている商人。おおあきんど。
    1. [初出の実例]「九十六箇の豪商、高棟地を撲ち、鼎食鐘を鳴す」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)五)

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百科事典マイペディア 「豪商」の意味・わかりやすい解説

豪商【ごうしょう】

近世初期の豪商は,海外貿易,軍事物資の調達・輸送,金融などで,権力と結びついて巨富を得た特権的商人で,角倉了以(すみのくらりょうい)・安井道頓(どうとん)(道頓堀川開削)・淀屋辰五郎(たつごろう)(中之島を開発)等が著名。その後,三都(さんと)の繁栄を背景に,酒造鴻池(こうのいけ)家,京呉服の三井家越後屋),銅の精錬業の住友家などが財をなし,両替商を兼業し大名に巨額を貸し付けていた。多くは明治維新の転換期に没落したが,多角化に成功した三井・住友家などは財閥に成長。

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普及版 字通 「豪商」の読み・字形・画数・意味

【豪商】ごうしよう

大商人。

字通「豪」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の豪商の言及

【商人】より

…〈唐人〉と称された中国人も,貿易や,その商品,例えば薬などの販売に従事しているものに多かった。【脇田 晴子】
[近世]
 近世の商人は,その性質からみて初期豪商,近世本町人,仲間外商人に大別することができる。 初期豪商は初期特権商人,初期門閥商人などとも呼ばれる。…

※「豪商」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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