インドの仏教学者、世親(せしん)(バスバンドゥ、400―480ころ)の著作。唯識学派の立場から書かれた代表的な認識論書。22の詩節と散文の自注よりなる。この世界に属するすべてのものはわれわれの認識の表象にほかならない、という唯識思想を論証している。われわれの目覚めたときの認識が夢のなかの認識と同一のものであり、外界の対象なくしてもすべての認識は成立しうること、外界の実体と考えられている全体性(サンスクリット語でアバヤビンavayavin)や原子が実在しえないことを精密な理論をもって論証している。サンスクリット本も現存、チベット訳・漢訳もある。
[梶山雄一]
『梶山雄一訳『唯識二十論』(『大乗仏典15』所収・1976・中央公論社)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
新暦の 4月後半から 5月の,梅雨前に日本列島が大きな移動性高気圧に覆われたときの晴天。発現期間は短い。もともとは旧暦 5月が梅雨にあたることから,梅雨の晴れ間の意味で,梅雨晴れ(つゆばれ)とも呼ばれ...