善那(読み)ぜんな

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「善那」の解説

善那 ぜんな

?-? 飛鳥(あすか)時代医師
6世紀,欽明(きんめい)天皇の時代に呉(中国)から渡来した知聡(ちそう)の子。孝徳天皇(在位645-654)の代に,はじめて牛酪(ぎゅうらく)(バター)を製して献じ,和薬使主(やまとのくすしのおみ)の氏姓をあたえられ,名を福常とあらためた。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の善那の言及

【牛乳】より

…また,チンギス・ハーンの兵士たちが乾燥乳を食物として携帯したとも伝えられる。日本では,大化改新のころ,福常(善那ともいう)が孝徳天皇に牛乳を献上し,天皇は善那に〈和薬使主〉の姓と〈乳長上〉の職を与えたという。その後,宮中で乳牛が飼われたこともあり,《延喜式》には諸国に〈蘇(そ)〉を作って献上させたことが記されている。…

※「善那」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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