日本歴史地名大系 「喜蔵院」の解説 喜蔵院きぞういん 奈良県:吉野郡吉野町吉野町喜蔵院[現在地名]吉野町大字吉野山勝手(かつて)神社前の宮坂(みやざか)を袖振(そでふり)山に沿って登りつめた左側にある。本山修験宗、聖護院門跡別院別格本山。本尊は役行者で蔵王権現・不動尊を祀る。境内四六五坪。かつて金峯山(きんぶせん)寺の一院で、承和年間(八三四―八四八)円珍の入峯に際し創立、聖護院門跡に属し、本山三六先達の一。文化年間(一八〇四―一八)光格天皇の弟盈任(えいにん)親王が入峯に際し当寺に参籠、「優婆塞がおこなひおきしあととへばよしのの寺にありあけの月」と詠んだ。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by