嘉家作町(読み)かけづくりちよう

日本歴史地名大系 「嘉家作町」の解説

嘉家作町
かけづくりちよう

[現在地名]和歌山市嘉家作丁

本町ほんまち御門外の広小路ひろこうじより北に折れ、さらに東に曲がる大和街道(大坂街道)に沿う町で、城下入口の宿場であった。「紀伊名所図会」は「欠作駅」として「府城の北の入口にして、西国順礼又は京・大阪より和歌浦又は熊野への街道なり、日のかたぶくころには旅店の小女、往来をとむる声のかまびすしき、ねぐらもとむるすゞめのごとし」と記し、本町御門の閉ざされる夕刻の賑いが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android